母のかつらコレクション

私の母は「かつら」をいくつか持っています。
実家に帰ると、母の部屋にそのかつら達が並べて飾られているのですが、初めて見たときには本当に驚きました。

母は、ずっと以前から、自分の髪の量にコンプレックスがあったそうです。若い頃から髪の抜ける量が多い、と気にしていたそうですが、中年になってきて髪の毛がどんどん細くなって抜けてきた頃には、女性だけれど禿げるんじゃないかと心配していたそうです。
父が髪の毛がある方で、さらに猫っ毛といわれるような、サラサラのふわふわの髪の毛の持ち主だったため、還暦過ぎても髪の毛で困っていなかった一方、母の方はどんどん薄くなる頭に戦々恐々としていたらしいです。

そんな母は、自分の還暦が過ぎてから、とうとう自分のかつらを購入しました。
とてもアクティブな母は、普段から付き合いのある若い美容師さんに相談をして、なんと最初からすっぽりかぶるタイプのかつらを買いました。
ネットを自分でつけてからかぶるタイプのモノで、ネットだけの状態はまるで女優のようでした。
普段と違う髪型になってしまえば、髪が薄いこと自体わからないし、気分転換になる、と美容師さんにアドバイスをもらって選んだそうです。

父は母の髪の悩みが全く理解できなかったようで、そんなに変じゃないよ、薄くないよと言い続けていましたが、母は父に、外に出る時に自分が気になるからどうしても欲しいと主張して購入を決めたようです。
買って帰ってきてから、そのかつらの金額を知って、父は本当に驚いたそうですが、その後どんどん母が買うようになったので、もう気にしてないけど、とも言っていました。
女性用のカツラの値段がどれくらいなのかは私は知らないのですが、母なりに素材や色などにこだわっているようなので、結構値が張るものを買っているんだと思います。

母のかつらはその後、薄い部分だけにつけるボリュームアップ用のものから、ショートやボブなどが仲間に加わりました。
普段からボランティアやら習い事やらで外に出かける機会が多く、着物を自分で着て出かけることもあるので、何種類か欲しくなったのだそうです。
ボリュームアップ用のかつらには色が何種類かあるようです。

今は髪の毛で悩むことがなくなったようで、とても楽しそうにかつらを手入れしている母の姿をみると、私も嬉しくなります。
それだけでも母がかつらを買ってよかったんだな、と思います。
時々間違えた色のかつらが乗っている時もありますが、そういう時にはびっくりしつつ、そっと教えてあげるようにしています。
ちなみに私も髪の毛が多く抜けているような気がして不安になり、母に相談したことがありますが、そうなったらこのかつらあげるわよ、と言ってもらえました。
根本的には解決になりませんが、なんとなく嬉しいです。

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